<< HOME

アレクサンドラ ( Alexandra )
g014 G0141 掲載

ただ今執筆中です。メールで督促していただきましたら、この項目のUpLoadを急ぎます。
イギリス The Gateway, Charlecoteを掲載しています。

エア・ブレーキ ( air brake )
g014 G0133 掲載 2005/4/22

この部品の形状や位置などについてはイラストG0053シリンダー・オルゴールのガバナーをご覧ください。
この用語に関してはオルゴール用語集の中にある「ガバナー」G0201の記事を参照してください。その記事の中では赤字でこの用語を表記しています。
イギリス Bassenthwaite Lake and Skiddawの風景を掲載しています。

エンド・フラップ ( end flap )
g014 G0139 掲載 2006/6/23


エンド・フラップとはシリンダー・オルゴールケースの左端部分が蝶番で開かれるようになっている部分のことです。
エンド・フラップの無い初期のシリンダー・オルゴール
エンド・フラップ
ムーブメントが木製のプレーンなケースに収容されるようになり始めた、ごく初期のシリンダー・オルゴールはエンド・フラップがなくて3本のコントロール・レバーはケース左側側面から飛び出していました。

この写真は東京都文京区にある「オルゴールの小さな博物館」の好意で撮影したものです。



ケース左端のエンド・フラップを倒して開くとスプリング・モーターを巻き上げるためのキーを差し込む穴が開けられており、その下の方に3本のコントロール・レバーが飛び出しています。 
エンド・フラップは3本のコントロール・レバーを保護しています。

この写真は山梨県北杜市にある萌木の村博物館ホール・オブ・ホールズの好意で撮影したものです。




エンサイクロペディア ( encyclopedia )
g014 G0137 掲載 2005/7/18

Q David Bowers氏著The Vestal Press社刊行の「Encyclopedia of Automatic Musical Instruments」はオルゴールの愛好家やディーラーにとっての必須アイテムです。MBSIMBSGBの機関誌で特定のオルゴールの機種を指したい場合は、たいてい(特にディスク・オルゴールについては)この本の記事を引用しています。たとえば「エンサイクロペディアの114ページ上右に掲載されているロッホマン社製24インチ3/8チューブラーベル付き」という具合です。

この本の中身はオルゴール全盛期のパンフレットやカタログをコピーしたものに、各メーカーの社史や型番ごとの説明などを加えたものです。1008ページもある大部な本ですが、オルゴールに関する記述は最初から251ページまでで終わっています。残りはありとあらゆる種類の自動演奏楽器についてのカタログやパンフレットのコピーです。
エンサイクロペディアの旧版で黄色の表紙
エンサイクロペディアの新版で緑色の表紙
これはエンサイクロペディアの旧版です。ソフト・バウンドとハード・カバーの2種類が交互に販売され、今までに毎回1000部程度の規模で再販を同じデザインで長年にわたって繰り返してきました。
オルゴール・ファンの間では「黄色い本」で通っていました。








これはエンサイクロペディアの新版です。今回は表紙のデザインが一新されハード・カバーとなり、やはり1000部程度の再販です。中身は今までと全く同じです。そろそろ残部も少なくなり、またしばらくは絶版版元品切となりそうです。
「黄色い本」ではなくなりました。なんと呼んだらいいのでしょうか?



この本に掲載されているパンフレット類の著作権は切れていると思いますが、その収集にかけた大きな努力に敬意を表してこのサイトではコピーのアップロードをやりません。オルゴールに興味を持たれた方はぜひ一部手元に置かれて参考にされることを強くお奨めします。

エンドレス・スクリュー ( endless screw )
g014 G0134 掲載 2005/4/22

この部品の形状や位置などについてはイラストG0053シリンダー・オルゴールのガバナーをご覧ください。
この用語に関してはオルゴール用語集の中にある「ガバナー」G0201の記事を参照してください。その記事の中では赤字でこの用語を表記しています。
イギリス Head of Buttermere and Hoxister Cragの風景を掲載しています。

オート・チェンジャー ( auto changer )
g014 G0136 掲載 2005/5/12

この用語に関してはオルゴール用語集の中にある「オートマチック・ディスク・チェンジ」G0123の記事を参照してください。その記事の中では赤字でこの用語を表記しています。

イギリス Hoxister Pass Dawnの風景を掲載しています。

オリジナル ( original )
g014 G0132 掲載 2005/5/2

オリジナルとは形容詞で、作られた当時のままというような意味です。奇跡的に製造当時の塗装がきれいなまま残っている場合は「貴重なオリジナルの塗装」といえるわけです。

アンティークシリンダー・オルゴールが作られたのは100〜200年前ですし、ディスク・オルゴールでも作られてから少なくても100年は経過しています。いくら室内で保管される機械とはいえ、木製のケースに入った精密機械が製造当時のオリジナルの状態を保ったまま今日に至るということは考えられません。

絵画や彫塑を修復する世界では「補筆や補修をして制作当時の姿に戻す」という考え方から、「汚れや付着物を落とすだけ、補筆(しかも将来洗い落とすことも可能なやり方)は最小限に留めておく」という基本姿勢に変わってきました。しかしこの考え方は自動楽器にも適用できるのでしょうか?音の出ない楽器とか調律していない楽器には価値があるのでしょうか?サイトオーナーの個人的な意見ですが、自動楽器は本来持っていた美しい姿で、まともに歌ってこそ価値があると思いますがいかがでしょうか。

輸入して梱包を解いた直後のポリフォン104
リストア作業完了後のポリフォン104
左の写真はポリフォン104型というポピュラーなアップライト型のディスク・オルゴールです。この写真を撮ったのは輸入して梱包を解いた直後です。ケースはタバコのヤニでネトネト且つ臭い、塗装は一部黒変、ムーブメントは約1/4回転でストップし後は黙秘権、片方の足はグラグラで大きな脂壷(ヤニツボ、木材の中にヤニの塊が残っていた)、ケース背面には大きなひび割れ、ゼンマイの巻上げキーはサイズ違い、モールディングの一部紛失と欠損、櫛歯は1本折れている、ディスクは錆び錆びと惨憺たる有様でした。

あとりえ・こでまり リストア作業着手前


単調な作業と阪神大震災を2年間の友情と根気と執念で乗り切って、リストアが終わったPolyphon104アップライト型ディスク・オルゴール

兵庫県宝塚市逆瀬川のアピア木工サロンにて撮影。



骨董品の家具等が実際に使われていた当時の場所に置かれたままであることをイン・シツ( in situ ラテン語)といいます。つまり古いものが好きな人にとっては雰囲気のあるお屋敷にイン・シツで使われていた古家具を買うと価値が上がるわけです。今でもイギリスの田舎のパブに行けば古くてガタガタ、タバコのケムリでヤニヤニになったホンモノ・オリジナルのディスク・オルゴールにイン・シツで出逢えそうです。演奏のほうは保証できませんが。

オルガネット ( organette )
g014 G0138 掲載 2005/7/20

このオルガネットに関してサイト・オーナーはEssayにまとめるほどの知識がありませんが、ディスク・オルゴールの開発に大きな影響を与えたという観点で書いてみましょう。

高価なシリンダー・オルゴールを買えない一般の市民階級を相手に1876年にドイツのライプチッヒでパウル・エーリッヒ( Paul Ehrich )がフリー・リード(ハーモニウムやリード・オルガンのサイトを参照)を手回しのクランクで動かす鞴(ふいご)から発生する空気で鳴らす自動演奏楽器をアリストン・オルガネット( Ariston Organette )と名付けて売り出しました。音楽の演奏を制御する信号はオレンジ色に着色された丸いボール紙のディスクに明けた小さな四角い穴の形で記録されていました。

アリストン・オルガネットは24ノートで直径33cmのディスクを使うものが最も一般的で、楽器の大きさは42X42X24cmから47X47X28cmでした。アリストンはボール紙製のソフトが豊富(レパートリーは世界中のいろいろな曲を4000曲以上)で安価であったために爆発的に売れました、1884年から1902年までの間にいろいろなモデルが47万台以上!売られています。
オルガネットの例
オルガネットの研究書
アリストンのオルガネットの写真が見当たらないので、当時作られていたよく似たヘロフォンに代役を務めてもらいます。

この写真はこの写真は静岡県伊豆市にある伊豆オルゴール博物館の好意で撮影したものです。


アリストン・オルガネットの写真を撮影できましたので追加します。

この写真は神戸市六甲山にあるホール・オブ・ホールズ六甲の好意で撮影したものです。

イギリスのMBSGBで出版されているオルガネットの研究書です。417ページもあり、オルガネットの研究では決定版と言うべきものでしょう。このページ数はいかにたくさんのオルガネットが多くの会社で作られたかを物語っています。メーカー名、メディアのサイズ、リプロダクションのソフトの入手先なども掲載されています。

裏表紙には代表的なオルガネットの写真が掲載されております。

アリストン・オルガネットの音はキングレコードのアンティーク・オルゴールと自動オルガンの饗宴”Spieldosen & Drehorgel-Klange”(270E 13)というCDで聞くことができます。アリストン・オルガネットとオルフェウス・チター(同時代に売られていた自動チター)はディスクの互換性がありました。このCDではまったく性格の違う両者の音を聞き比べることができます。

アリストンの丸いディスクが回転しながら音楽を演奏するメカニズムから、ディスク・オルゴールが考案されたようです。またアリストン・オルガネットを売り出したパウル・エーリッヒも後年(1890年〜1900年)モノポール社( Monopol )を設立してディスク・オルゴールのビジネスに進出しました。

ヨーロッパでは音楽ソフトは紙のディスク(丸いもの、四角いもの)やロール(長いもの、両端がつながれたエンドレスの輪)、ブック(ボール紙を扇子のように交互に折り畳んだもの)などの形態を採っていました。アメリカではこの方式のほかにコブ( Cob )と呼ばれる木製の円柱に釘が打たれたもの(シリンダー・オルゴールのシリンダーに似ている)が使われたジェム・ローラー・オルガン( Gem Roller Organ )が大量に販売されていました。

面白いことに日本でもペーパー・ロールを使う国産のオルガネット「紙腔琴」が明治時代に東京の十字屋から発売されていました。これは東京都文京区にあるオルゴールの小さな博物館と静岡県伊豆市にある伊豆オルゴール博物館で実物を見ることができます。

同じ原理でハーモニカ、アコーディオン、トランペットの中にオルガネットのメカニズムを組み込んだものも作られていました。David BowersのエンサイクロペディアのP739〜775にこの項目に関する写真や解説が掲載されていますのでご覧ください。

オルフェア ( Orphea )
g014 G0140 掲載

ただ今執筆中です。メールで督促していただきましたら、この項目のUpLoadを急ぎます。
イギリス Papist Wixfordの風景を掲載しています。

音楽時計
g014 G0135 掲載 2005/7/5

オルゴールの起源はフランスからスイス仁伝わった時計の制作技術に付随するものでした。最初のオルゴール(1796年ごろ)は懐中時計に組み込まれていました。今見られるような櫛歯が発明されるまでは調律された鋼鉄の細い棒(1本ずつ分かれていました)をはじいて音を出していました。

この頃のオルゴールは後年にたくさん作られるようになった標準的なものからかけ離れた格好をしていました。サー・プラトウとかバリレットとか呼ばれているものです。この時代のオルゴールは制作数も少なく、残存数も極めて少ない貴重なものです。日本では京都市右京区にある京都嵐山オルゴール博物館にフォブ・シール(封蝋に押すための封印)に組み込まれたものが収蔵されています。

音楽時計は大きなものから小さなものまで各種あり、到底ここでは述べつくせるものではありません。古時計(質屋さんにあるフルドケイではなくて、博物館にあるコドケイ)はそれだけで一つの大きな世界を形成しています。時計の研究はオロロジー( horology )と呼ばれていて、この世界専門の古書店( たとえばRita Shenton )がイギリスには存在するのです。このGlossaryでは大型音楽時計の代表的なものを3点掲載するに留めます。

オートマータと小型のパイプオルガンが組み込まれた音楽時計
ディスク・オルゴールが底の部分に組み込まれた大型の音楽時計
これは動く人形(オートマータ)と小型のパイプオルガンが組み込まれた音楽時計です。ドイツのシュバルツバルトと呼ばれた地域でたくさん作られました。オルゴールよりも歴史があります。
この写真はノフ・アンティークス・シェルマンの磯貝氏の好意で撮影したものです。


上の音楽時計に収容されているのはこのようなバレル(木製の円筒)が演奏する小型のパイプオルガンです。これは音楽時計から取り出されて(短い曲が12曲入っています)ふさわしいデザインのケースに収められたものです。
この写真はある個人コレクターの好意で撮影したものです。
 
ポリフォン社製の24インチという大きなディスク・オルゴールムーブメントが底の部分に組み込まれた大型の音楽時計です。
この写真は長野県下諏訪にある諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館の好意で撮影したものです。
David BowersのエンサイクロペディアのP83〜89にいろいろなタイプの音楽時計に関する写真や解説が掲載されていますのでご覧ください。